ャペック フォーブル・ド・クラコヴィ クロノグラフ
伝統的な水平分業の体制ながら、CEOのザビエル・デ・ロックモーレル(Xavier de Roquemaurel)氏のイニシアチブにより近代的な垂直統合に勝るとも劣らないスピードでの開発を続けるチャペック(CZAPEK)、私はザビエル氏をはじめとする時計作りの姿勢に賛同し、処女作ケ・デ・ベルク(QUAI DES BERGUES)のオーナーになったことから、特に応援しております。
バーゼルワールドではジュネーブイベントで先行公開されたカラーギロッシェの正式発表に加え、ブランド初となるクロノグラフ、フォーブル・ド・クラコヴィ(Faubourg de Cracovie)を発表しました。
ケ・デ・ベルクとそれに続くトゥールビヨン、プラス・ヴァンドーム(Place Vendôme)が"初代"チャペックが制作したナポレオン三世の時計であるNo.3430の特徴的な意匠を基にしていたのに対し、クロノグラフではよりモダンなダイヤルデザインを取り入れています。
しかし、ケ・デ・ベルクやプラス・バンドームで用いられた、特徴的なリューズガードをもつREVOLUTIONケースや、グラン・フー・エナメルダイヤル、"リコシェ(Ricochet)"ギロッシェといった特徴的な意匠を引き継ぐことで、"チャペックのクロノグラフ"と一目でわかる特徴も持っています。
今回発表されたのは2タイプのリコシェギロッシェ(左と右)とグラン・フー・エナメル(中央)の3タイプです。
ケースは全てXO Steel、これは時計業界ではチャペックのみが使用できるより耐食性の高いステンレススティールです(全容はいまだ謎ですが、以前推理しました)。
188本生産だったケ・デ・ベルクのファーストエディションはケースの種類が豊富でしたが、今回は生産数が各18本という少なさのためか最もブランドの特徴を表しているXO Steelに絞ったようです。
例によって完成はギリギリだったらしく、ムーブメントは一部にしか入っていません。
クロノグラフムーブメントSXH3はボーシェ(Vaucher Manufacture Fleurier)社が今回のバーゼルで発表したクロノグラフムーブメントをベースにチャペック仕様にカスタムしたもの。
古典的なダイヤルに対し、自動巻き、垂直クラッチ、10振動/秒(36,000振動/時)と極めて現代的な最新鋭ムーブメントです。
このムーブメントはまだプロトタイプであり、最終的にはケ・デ・ベルク(SXH1)やプラス・ヴァンドーム(SXH2)と同様の表面をサンドブラスト、エッジ部分を面取りと鏡面で仕上げた仕様にするそうです。
現在、ボーシェ社と最終調整中とのことで、サンプルの部品を拝見できました。
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